【660万円】教育費の積立は、いつ・いくら必要?進学の年表と公式の学費で、目標額を決める方法

リビングで、お母さんがカレンダーを見ながらノートに予定を書き込んでいる、ランドセルや貯金箱のあるイラスト 家計管理・節約術

教育費の積立は、「いつ、いくら必要か」を年表にして、進学先ごとの学費の目安から目標額を決めると、月の積立額が出せます。わが家は、長女の大学費用を約600万円と見ています。長女の分は、現金300万円とジュニアNISA 360万円を合わせて、660万円まで貯まりました。

教育費は、いつ、いくら必要になるのかが見えないと、月いくら貯めればいいのかを決められません。

この記事では、進学の年表と、公式の学費データを使って、教育費の積立の目標額と、月の積立額を出す方法を紹介します。わが家は、高校2年生の長女、中学1年生の次女、小学5年生の三女の、5人家族です。

教育費の「山」は、いつ来る?

教育費の積立は、まず年表から始めます。子どもの今の学年から数えると、入学や進学の年がわかります。わが家の年表です。

年出来事
2028年4月長女の進学、三女の中学入学
2029年4月次女の高校入学
2031年4月三女の高校入学
2032年4月次女の進学
2034年4月三女の進学

わが家は、2028年4月に、長女の進学と三女の中学入学が重なります。年表にすると、「この年は、お金がまとめて出ていく」とわかるので、早めに準備できます。

作り方は、「今の学年」から「あと何年で入学・進学か」を数えるだけです。たとえば、2026年度に小学5年生なら、中学入学は2028年4月です。

すぐにわかるように、早見表も作りました。今年度の学年の行を見ると、入学・進学の年の4月まで、あと何年かがわかります。

今年度の学年中学入学高校入学進学(大学など)
小1あと6年あと9年あと12年
小2あと5年あと8年あと11年
小3あと4年あと7年あと10年
小4あと3年あと6年あと9年
小5あと2年あと5年あと8年
小6あと1年あと4年あと7年
中1済あと3年あと6年
中2済あと2年あと5年
中3済あと1年あと4年
高1済済あと3年
高2済済あと2年
高3済済あと1年

表の年数を、今年度(2026年度なら2026)に足すと、その年の4月になります。

世間では、教育費はいくらかかっている?

日本政策金融公庫の調査(令和3年度、2021年12月公表)では、高校入学から大学卒業までに、子供1人あたりにかける教育費用は、平均942.5万円でした。内訳は、高校3年間が261.8万円、大学が680.7万円です。

進学先別に見ると、次のとおりです。

進学先高校3年間+大学の累計大学の分(累計−高校3年間)
国公立大学743.0万円約481万円
私立大学(文系)951.6万円約690万円
私立大学(理系)1,083.4万円約822万円

「大学の分」は、累計から、高校3年間の261.8万円を引いた、この記事での計算です。

この調査の「教育費用」には、授業料だけでなく、受験にかかった費用、通学費、教科書代、塾や家庭教師、習い事の費用も含まれます。

一人暮らしの場合は、さらに仕送りがかかります。自宅外通学の子がいる世帯では、仕送りの平均が、年間95.8万円(月7.9万円)でした。この仕送りは、上の金額には含まれません。

世帯全体で見ると、子供全員にかける年間の在学費用は、世帯年収の平均14.9%を占めています。この調査は令和3年度のものなので、今は数字が少し変わっている可能性があります。この平均は、教育費の積立の目標額を考えるときの目安になります。

大学費用は、いくら必要?公式の数字で見る

文部科学省のデータから、大学4年間の学費の目安を計算しました。入学料・授業料・施設設備費の合計で、生活費や受験の費用は入っていません。

進学先4年間の学費の目安計算のもと
国立大学約243万円入学料282,000円+授業料 年535,800円×4年(標準額)
私立大学(文科系)約419万円初年度1,212,235円+2年目以降 年992,284円×3年
私立大学(理科系)約567万円初年度1,602,053円+2年目以降 年1,356,691円×3年
私立大学(全体の平均)約480万円初年度1,380,983円+2年目以降 年1,140,619円×3年

私立大学は、令和7年度の入学者の平均額です。2年目以降は、授業料と施設設備費が初年度と同じと仮定した、この記事での計算です(実験実習料などは含みません)。

医歯系の学部は、さらに高額です。初年度だけで、平均約478万円です。

ここには、受験にかかる費用や、一人暮らしの費用は入っていません。わが家は、長女の大学費用を、約600万円の目安にしています。世間の平均でいうと、国公立大学の約481万円と、私立大学(文系)の約690万円の間にあたります。

教育費の積立は、月いくらにすればいい?

教育費の積立の目標額が決まれば、月の積立額は、次の式で出せます。

(目標額 - 今あるお金)÷ 残りの月数 = 月の積立額

たとえば、目標が300万円で、今あるお金が0円、残りが10年(120か月)なら、月25,000円です(300万円÷120か月)。

この計算を、自動でできるプランシートを作りました。

子どもの今の学年を選ぶと、教育費の「山」の年がわかります。目標額と今あるお金を入れると、月の積立額が出ます。

教育費プランシートの入力例。学年を選ぶと進学の年が出て、目標額と今あるお金を入れると月の積立額が出る様子
プランシートの入力例(数字は例です)

教育費プランシート(Excel・Googleスプレッドシートで開けます)をダウンロード

ファイルの開き方です。

  • Excelの場合:ファイルを開いて、上に「編集を有効にする」と出たら、押します。押すと、計算が始まります。
  • Googleスプレッドシートの場合:Googleドライブにファイルを入れて、開きます。
  • Macの場合:Excelがなければ、Numbersで開けます。

黄色のセルに入力します。入力した内容は、このサイトには送られません。

児童手当を貯める場合の目安も、公式の金額で計算できます。

年齢月額(公式)
3歳未満15,000円(第3子以降は30,000円)
3歳から高校生年代まで10,000円(第3子以降は30,000円)

第1子が、0歳から高校生年代まで、全額を受け取った場合は、約234万円が目安です(15,000円×36か月+10,000円×180か月)。「第3子以降」は、22歳になる年度末までの、経済的な負担のある上の子から数えます。くわしくは、こども家庭庁のページで確認してください。

わが家の教育費の積立は、どう進めた?

わが家の場合:長女が生まれたとき、学資保険を探しましたが、条件に合うものが見つかりませんでした。

そこで、夫名義の個人年金保険を、月9,800円で積み立てることにしました。ほかに、毎月の給料から、現金でも貯めてきました。

当時は、児童手当を18歳まで貯めると、約200万円になると考えていました。

あと200万円あれば、大学費用を出せると思っていました。

いまは、必要な金額が大きくなり、約600万円を目安にしています。

長女の分として貯まったのは、現金300万円とジュニアNISA 360万円で、合計660万円です。次女と三女の積立(学資保険を解約した話)は、別の記事に書きました。

ジュニアNISAは、使ってよかったと感じています。自分のNISA枠ではなく、子どもの名義で使いました。

教育費の積立に使えるNISAは?ジュニアNISAとこどもNISA

わが家が教育費の積立で使ったのは、ジュニアNISAです。自分のNISA枠ではなく、子どもの名義で使いました。

ジュニアNISAは、2023年で制度が終わり、新しい投資はできなくなりました。

金融庁の案内では、2023年までに投資した分は、非課税期間(5年)が終わると、自動で継続管理勘定に移り、18歳になるまで非課税で持ち続けられます。

2024年以降は、年齢や理由に関係なく、非課税で払い出せます(一部だけの払い出しはできず、全額を払い出すと口座はなくなります)。

2027年1月からは、つみたて投資枠の年齢要件がなくなり、0歳から17歳までの子どもも、NISA口座を開けるようになります(「こどもNISA」と呼ばれています)。違いを表にしました。

項目ジュニアNISA2027年1月からの未成年者のNISA
新しい投資2023年で終了2027年1月から可能(0〜17歳)
年間の投資枠(終了)60万円(つみたて投資枠のみ)
非課税で持てる上限(終了)600万円
払い出し2024年以降は、年齢や理由に関係なく可能(全額)0〜17歳は原則できない。12歳以降は、条件つきで可能

「条件つき」は、子どものための資金であること、子どもが同意した書面があること、親権者などが申出書を出すことです。ほかに、金融機関の変更はできません。

こどもNISAは、これから始まる制度です。ルールが変わることがあるので、金融庁のページで最新の内容を確認してください。

ここに書いたのは、わが家の方法で、すすめるものではありません。

個人年金保険は、本来は老後のための保険です。受け取りの時期や、途中で解約したときの金額は、契約によって違います。

ジュニアNISAやこどもNISAを含めて、NISAは値動きがあり、元本を下回ることがあります。使う時期が決まっているお金は、その時期に間に合うかを考えておく必要があります。

保険や投資については、保険会社や証券会社の窓口、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談してください。今は、オンラインで相談できる窓口もあります。

教育費の積立の相談は、家・オフィス・オンライン、どれがいい?

教育費の積立を進めるうちに、保険やお金の専門家に、話を聞く機会もあると思います。

わが家の場合:保険の担当の方に、家に来てもらって、3回ほど話を聞いたことがあります。乳幼児を連れての相談は大変で、夫も一緒にとなると、なおさらでした。

当時は、オンラインで相談できたらよかったと思いました。

家に来てもらう形と、会社のオフィスへ行く形の、両方を経験しました。

家だと掃除も大変なので、オフィスへ行くほうがよかったと思います。

一方で、いろいろ詳しく聞いてもらえるので、

対面のほうが話しやすいところもありました。

最初はオンラインで話してみて、くわしく聞きたくなったら対面にする、という選び方もあると思います。

目標額を決めるために、まずやる3つ

  1. 子どもの今の学年から、入学・進学の年を書き出す
  2. 進学先の候補を決めて、公式の学費の目安から、目標額を決める
  3. 「(目標額-今あるお金)÷残りの月数」で、月の積立額を出す

毎月の塾や習い事の費用を整理したい人は、教育費の見える化の記事も参考にしてください。

出典:日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果」(令和3年度)、文部科学省「令和7年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金等平均額の調査結果について」、文部科学省「国立大学と私立大学の授業料等の推移」、こども家庭庁「児童手当制度のご案内」、金融庁「NISAを知る」、金融庁「ジュニアNISA」。わが家の金額は、2026年10月時点です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました