たとえば、教育費を、家計簿に「教育費」とひとまとめで入れていると、何にいくらかかっているのかが見えません。
この記事では、わが家の実際の数字を使って、教育費の見える化のやり方(費目の分け方と、月の取り分の出し方)を紹介します。わが家は、高校2年生の長女、中学1年生の次女、小学5年生の三女の、5人家族です。
教育費の見える化の前に、わが家の教育費は月いくら?
塾・習い事・講習の費用です(2026年10月時点)。年額は、月謝×12に、年払いの分を足して出しました。
| 子ども | 項目 | 月の目安 | 年額 |
|---|---|---|---|
| 長女(高2) | 塾・家庭教師(個別塾の数学+オンラインの英語) | 36,000円 | 432,000円 |
| 長女(高2) | ピアノ | 8,800円 | 105,600円 |
| 長女(高2) | 季節講習(春・夏・冬) | 約25,000円 | 約300,000円 |
| 次女(中1) | 塾には行っていません | 0円 | 0円 |
| 三女(小5) | 塾(算数・国語、週1回) | 11,000円 | 132,000円 |
| 三女(小5) | 塾の設備費(半年ごとに6,600円) | 約1,100円 | 13,200円 |
| 三女(小5) | ダンス(週1回) | 2,000円 | 24,000円 |
| 合計 | 約83,900円 | 約1,006,800円 |
月謝だけを足すと、月57,800円です(長女 44,800円+三女 13,000円)。ここに、設備費の月割り約1,100円と、講習の月割り約25,000円を足すと、約83,900円になります。
なお、ダンスの衣装代(年1回の発表会)は、この表に入れていません。
教育費の見える化は、家計簿でどうやる?
費目は、「いつ、どのくらいの金額で払うか」で分けると、整理しやすくなります。わが家は、次の3つの箱に分けました。
- 毎月同じ金額:塾・習い事の月謝。月の予算に、そのまま入ります
- 年・半年にまとめて来る:塾の設備費、発表会の衣装代など。「年額÷12」を、毎月取り分けます
- 金額が毎年変わる:季節講習、模試など。前の年の金額を目安に、「年額÷12」で取り分けます
家計簿の小分類は、次の表をそのまま使えます。
| 小分類 | 入れるもの | 払うタイミング | 月の取り分 |
|---|---|---|---|
| 塾・家庭教師(月謝) | 塾の月謝、オンライン家庭教師 | 毎月 | 月謝そのまま |
| 習い事(月謝) | ダンス・ピアノなどの月謝 | 毎月 | 月謝そのまま |
| 年払い・半年払い | 塾の設備費、衣装代、発表会費 | 半年・年1回 | 年額÷12 |
| 季節講習・特別費 | 春・夏・冬の講習、模試 | 年3回ほか | 年額÷12 |
| 学校関連 | 制服・指定品・教材・PC・修学旅行 | 入学時・学年の途中 | 見積もり÷積立の月数 |
| 積立(教育費) | 入学時などのための貯金 | 毎月 | 目標額÷残りの月数 |
教育費の見える化で、月謝だけで見るとどれくらいずれる?
長女の場合、月謝だけだと月44,800円です(塾・家庭教師36,000円+ピアノ8,800円)。
ただし、講習が年に約30万円かかります。月割りで足すと、約69,800円になります。
そのため、月謝だけで予算を立てると、講習の時期に、家計簿の数字が急に大きくなります。年額を12で割って、毎月少しずつ取り分けておくと、あわてません。教育費の見える化は、月謝だけでなく、年額で見ることから始まります。
教育費の見える化をしたら、公式の平均と比べるとどう?
文部科学省の「子供の学習費調査」(令和5年度)では、公立に通う子ども1人あたりの、1年間の「学校外活動費」は次のとおりでした。学校外活動費は、塾などの「補助学習費」と、習い事などの「その他の学校外活動費」を合わせた金額です。
| 公立 | 全国の平均(年額) | わが家(同じ学年の子) |
|---|---|---|
| 小学校 | 256,489円 | 三女 169,200円(塾+設備費+ダンス) |
| 中学校 | 356,018円 | 次女 0円 |
| 高等学校(全日制) | 245,431円 | 長女 837,600円(塾・家庭教師+講習+ピアノ) |
ただし、この平均は、全国の公立に通う子の平均です。わが家の長女は、塾と講習の費用があるので、平均より大きく上回っています。一方、三女は、平均より低めです。
ですから、平均より高いか低いかではなく、「自分の家は、何にいくら使っているか」を見るために使ってください。
入学のときに、まとまって必要になるお金は?
また、月謝の家計簿だけを見ていると、入学のときの「大きな出費」を見落とします。
長女の公立高校(2025年度入学)では、入学時にまとまって必要だった費用が、約52万円でした(制服・指定品、PC、教科書、自転車など)。そのほかに、修学旅行の費用が、約10万円でした。
なお、授業料は、国の就学支援金で、無料でした。公立高校の所得制限がなくなったのは、2026年度からです。そのため、入学した年や家庭の状況によって、対象が変わる場合があります。くわしくは、学校の案内で確認してください。
こうした出費に備えるために、「教育費の積立」の枠を作っておくと安心です。たとえば、52万円を24か月で貯めるなら、月約21,700円です(520,000円÷24か月)。
教育費の積立の目標額や、月の積立額の出し方は、教育費の積立の記事に、プランシート(Excel)つきでまとめています。
明日、家計簿でやってみる3つ
- 家計簿に、教育費の小分類を作る(上の表を、そのまま使えます)
- 年払い・半年払い・講習を書き出して、「年額÷12」を出す
- 入学や修学旅行など、先に来る大きな出費を見積もって、積立の月額を決める
固定費全体の見直しの順番は、固定費の見直しの記事にまとめています。
出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」結果のポイント(令和8年1月16日公表、訂正版)。高校の授業料の支援は、政府広報オンライン「高校無償化」による。わが家の金額は、2026年10月時点の実績です。


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